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がんの種類について

  • [公開日]2019.08.28
  • [最終更新日]2019.10.11

監修:日本医科大学 勝俣範之 先生

固形がん」「血液がん」「肉腫」の3種類がある

がん細胞は、正常な細胞の遺伝子に2個から10個程度の傷がつくことから発生することがわかっています。正常な細胞から発生するわけですから、がんは基本的にすべての臓器、組織で起こると考えられています。正常な細胞とがん細胞の決定的な違いは増殖にかかわる機能です。正常な細胞は、体や周囲の状態に応じて増えたり、増えるのをやめたりしますが、がん細胞は体からの命令を無視して増殖し続けます。そのため、増殖したがん組織が周囲の組織や臓器を圧迫したり破壊したりして機能障害を引き起こし、生命を脅かします。

がんの種類は発生した部位により以下の3種類に分けられます。

  • 固形がん…上皮細胞(消化管、乳腺など)から発生するがん
  • 血液がん…造血器(白血球、リンパ球など)から発生するがん
  • 肉腫…非上皮細胞(骨、筋肉など)から発生するがん

固形がんが全体の8割を占め、このうち肺がん、胃がん、大腸がん、肝がん、乳がんは日本人に多いがんで「5大がん」ともいわれます。そのほか、食道がん、膵臓がん、膀胱がん、前立腺がん、子宮頸がんも日本人に増えています。また、上記3種のがんのほかに、発生部位が特定できないがんがあり、原発不明がんと呼ばれています。

主ながんの種類

固形がん

脳・神経・眼

脳腫瘍

口・喉・鼻・耳

舌がん

咽頭がん

喉頭がん

甲状腺がん

胸部

肺がん

乳がん

消化管

食道がん

胃がん

大腸がん

小腸がん

肝臓・胆のう・膵臓

肝細胞がん

胆管がん

胆のうがん

膵臓がん

泌尿器

腎細胞がん

腎盂・尿管がん

膀胱がん

前立腺がん

精巣腫瘍

女性器

子宮がん

卵巣がん

皮膚

悪性黒色腫

血液がん

血液/リンパ

急性骨髄性白血病

急性リンパ性白血病

慢性骨髄性白血病

慢性リンパ性白血病

悪性リンパ腫

多発性骨髄腫

肉腫

骨・筋肉

骨肉腫

軟骨肉腫

横紋筋肉腫

平滑筋肉腫

線維肉腫

脂肪肉腫

血管肉腫

原発不明がん

※この他にも様々ながんが存在します

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