卵巣がんの疾患情報
卵巣がんとは
一般に「卵巣がん」といわれるのは卵巣の表面を覆っている表層上皮に発生するがんで、初期の段階では症状がほとんどないのが特徴です。卵巣は、女性の骨盤内にある親指大ほどの大きさの臓器です。子宮の両側(左右)に一つずつあり、子宮体部の靱帯に支えられています。この卵巣には多種多様の腫瘍が発生します。
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卵巣がんのステージ(病期)
進行期(病期)は、がんの広がりの程度を示す言葉です。卵巣がんはその広がり方によって、大きくⅠ期からⅣ期までの4段階に分類されます。進行期(ステージ)とは、がんの広がりの程度を表す言葉で、がんの状態を知るための指標となります。進行期によって治療方針に違いがあります。
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卵巣がんの治療法
卵巣がんの治療は、日本婦人科腫瘍学会が作成した「卵巣がん治療ガイドライン」によって標準化されています。治療ガイドラインによると、卵巣がんが疑われる場合、どの進行期においても最初に手術が行われます。卵巣腫瘍が良性なのか悪性なのかを調べるためには手術で摘出した腫瘍を病理検査しなければ確実に判定できないからです。
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卵巣がんの手術療法・後遺症
手術による後遺症として腸閉塞が、卵巣や子宮、リンパ節を切除することによって更年期様症状や排便・排尿障害、リンパ浮腫などが起こることがあります。手術の後遺症として、多くの患者さんに腸閉塞(イレウス)が起こることがわかっています。決め手となる予防法や対処法はありませんが、退院時に医師や栄養士から腸を守るための食事指導が行われます。腸閉塞をできるだけ起こさないようにするには定期的に経過観察を受けることが大切です。
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卵巣がんの化学療法
卵巣がんは抗がん剤や分子標的薬がよく効くため、手術後に抗がん剤などを投与する薬物療法を行うのが基本です。2種類以上の薬剤を組み合わせて、がんの進行や再発を防ぎます。
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再発卵巣がんの化学療法
再発した卵巣がんの治療には薬物療法が推奨されています。治療法は、初回薬物療法から再発するまでの期間によって違います。この期間が6か月以上ある場合は、抗がん剤が効きやすいとみなされ、プラチナ製剤(カルボプラチンなど)を含む複数の薬剤を使った多剤併用療法が勧められています。
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卵巣がんの化学療法・副作用
抗がん剤の点滴中か24時間以内には、吐き気やアレルギー反応、1~2週間後には白血球や血小板の減少、全身倦怠感が出やすくなります。脱毛や手足のしびれ感など2~4週間後以降に出る副作用もあります。薬物療法の副作用の種類、症状の強さと出現時期は、使う薬によって異なりますし、患者さんによっても個人差があります。
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卵巣がんの再発・転移
再発とは、治療により肉眼で確認できる大きさのがんがなくなった後、再びがんが出現することです。転移とは、がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗ってほかの臓器に移動し、そこで広がることをいいます。手術や薬物療法を行い、肉眼で確認できる大きさのがんが消えて治ったように見えても、再びがんが現れる再発の危険性があります。
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