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【肺がん】EGFR分子標的薬に抵抗性が生じた患者へのAZD9291の効果を確認

  • [公開日]2015.04.27
  • [最終更新日]2018.01.23

2015年4月17日、アストラゼネカ社により、非小細胞肺がん患者を対象としたAZD9291の第1相/2相試験の結果に一部を発表しました。対象患者は、EGFR活性化変異陽性で、EGFR-チロシンキナーゼ阻害薬に抵抗性変異(T790M)を有する非小細胞肺がん患者です。

がん細胞表面上にあるEGFRというタンパク質の遺伝子に変異(異常)があると「がん化」することがわかっており、日本人の肺がん患者の約1/3はEGFRに遺伝子変異を有することがわかっています。こういった場合、これをターゲットとした分子標的薬(EGFRチロシンキナーゼ阻害剤)が有効です。しかしながら、これらを使用を続けるとEGFR遺伝子は更に変異して、薬が効きにくくなります。これをT790変異といいます。こうした薬が効きにくくなった場合に使用できる薬剤がAZD9291です。

こうしたT790変異にてEGFRチロシンキナーゼが効かくなった方にAZD9291を使用した場合の無増悪生存期間(AZD9291の効果がなくなるまでの期間)の中央値が13.5カ月になったことのことです。最もよく見られた有害事象 は、発疹および下痢とのことです。

アストラゼネカプレスリリースはコチラ(外部サイトに飛びます)

 

AZD9291の臨床試験は現在日本でも実施中です。

JAPIC-CTI(外部サイトに飛びます)
上記にて「JapicCTI-142652」とご入力ください。

Clinicaltrials.gov(海外サイトに飛びます)

 

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