・転移性/局所進行性EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がん患者が対象の第3相試験
・一次治療としてのIvesa単剤療法の有効性・安全性をイレッサと比較検証
・無増悪生存期間は20.8ヶ月を示し、イレッサの11.1ヶ月に対して統計学的有意に延長した
3月31日、米ARRIVENT社のプレスリリースにて未治療の転移性/局所進行性EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がん患者に対するファーストライン治療としてのEGFRチロシンキナーゼ阻害薬であるIvesa(一般名:Furmonertinib、以下Ivesa)単剤療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のFURLONG試験の結果が公表された。
FURLONG試験は、未治療の転移性/局所進行性EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がん患者に対するファーストライン治療としてIvesa単剤療法を投与する群、もしくはイレッサ(一般名:ゲフィチニブ、以下イレッサ)単剤療法を投与する群に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)を比較検証した国際多施設共同プラセボ対照ランダム化の第3相試験である。
本試験のフォローアップ期間中央値21.0ヶ月時点における結果、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はIvesa単剤群の20.8ヶ月に対してイレッサ単剤群で11.1ヶ月と、イレッサ単剤群に比べてIvesa単剤群で病勢進行または死亡(PFS)のリスクを56%統計学的有意に減少(HR:0.44、95%信頼区間:0.34-0.58、P<0.0001)した。
また、治療期間中央値(Ivesa単剤群18.3ヶ月、イレッサ単剤群11.2ヶ月)時点におけるグレード3以上の治療関連有害事象(AE)発症率は、Ivesa単剤群の11%に対してイレッサ単剤群で18%を示した。
同社はプレスリリースにて、「EGFR陽性非小細胞肺がん患者においてIvesaの初回投与は比較対象となる第一世代のEGFR阻害剤に対して有意な改善をもたらすことが証明されました」と結論を述べている。
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